2026.6.7 みことばの光
先週の祈祷会は使徒6章を学びました。教会の初の役員選出の経緯が記されています。ギリシア語を使うユダヤ人からへブル語を使うユダヤ人に対して苦情が出されたことが切っ掛けでした。やもめたちが配給において等閑にされていたからです。使徒6章では離散のユダヤ人たちのうち、エルサレムに帰った人々がいたことがわかります。紀元前63年ローマのボンペイウスによりエルサレムが征服され、多くのユダヤ人たちが奴隷としてローマの捕虜となりました。紀元前1世紀のバビロン捕囚と言えるかもしれません。しかしバビロン捕囚のユダヤ人たちがキュロス王の帰還命令によって解放されたように、しばらくすると奴隷とされたユダヤ人たちは、解放奴隷の身分を得て祖国へ帰還したようです。彼らがイエス・キリストを主とする教会の群れに加わったのですが、外国で育ち、外国語を話す帰還民は、意思疎通に難しさがありました。
この解決のために、使徒が煩わされるのではなく、七人の役員が選ばれたのです。5節の名前はいずれもギリシア語由来の名前で、おそらくギリシア語に通じている人々。ギリシア語を第一言語とする人々の苦情を聴き、問題解決するのにうってつけの人々でした。キリスト教は言語、国境の壁を超えて、すべての人に救いをもたらす宗教なのです。特定の民族が優れていて、他の民族が劣っているなどという差別は、そもそも存在しないはずなのです。「御霊と知恵に満ちた評判の良い人たち」「信仰と聖霊に満ちた」七人が選ばれ、問題解決にあたったところ、7節、神のことばはますます広まり、都エルサレムで主の弟子の数は非常に増えていき、ユダヤ教の中で地位を得ていた祭司たちまでもがキリスト教信仰に入信することになりました。それは第二段階の迫害につながる、教会の成長の過程にありました。