2025.2.2 みことばの光
福音には神の義が啓示されていて、信仰に始まり信仰に進ませるからです。
『義人は信仰によって生きる』と書いてある通りです。
ローマ人への手紙1章17節
2022年7月8日奈良県大和西大寺駅付近にて演説中の安倍元首相が銃撃され死亡しました。犯人は旧統一協会への恨みから教団と関係の深い安倍を狙ったと供述、教団の悪徳商法が今も日本の社会に問題を投げかけており、多くの家庭が破壊されていることが指摘され、解決が願われています。本当の宗教、本当のキリスト教について、多くの人は大切なことを理解していません。
キリスト教国でない日本でも小中高校の歴史の授業で、近代精神の芽生えである宗教改革のことは学びます。単純に言って、免罪符を買って救われると説いた中世の堕落したキリスト教会の過ちを理解したマルチン・ルターが「ただ信仰によって救われる」本当のキリスト教を、聖書の中から再発見したこと、このことの重大性を、正確に理解する必要があります。
統一協会のみならず、多くの新興宗教、そして間違った宗教では、罪から救われるための善行やお布施が過剰に要求され人を騙すのです。人間の心の中にある罪意識を利用した宗教による金儲け、組織拡大の仕組みです。聖書全体を学ぶと、そのような間違った信仰心が人を迷わせることは繰り返されてきたことがわかります。ですが、旧約聖書の中にも、信仰こそが人を生かす、との言葉があり、主イエスは恵みの福音を説き、使徒パウロは信仰義認を諸教会に懇々と教えたのでした。古代教会の歴史ではアウグスチヌスがこの中心線を引き継ぎ、中世の教会は過ちに陥りますが、ルターは聖書に立ち戻り、人は行いではなく、信仰によって救われるということを再確認し、人々を迷信から解き放ち、近代精神の大切な足がかりとなりました。
神は神に背を向けた人間を愛し、その罪の解決のために御子イエス・キリストを無償で与えてくださいました。この神の愛を知り、受け取るところから信仰は始まり、神の愛を知った人間は、神の愛に応えて生きることを心から願うようになります。これが聖書の教える福音であり、本当のキリスト教の持っている人間を変革する力です。神様は全ての人を愛し、全ての人に永遠のいのちを与えようと願っておられるのです。その愛を受け取る方法は信仰なのです。