2025.12.07 みことばの光

 
先週の祈祷会は「御言葉に聴く」。エレミヤ書51章を読み、恵みを分かち合いました。エレミヤ書は1-45章が第一部分で、46-51章は第二部分「諸外国に対する託宣」。51章はその最後の部分、バビロンについての託宣になりますが、『みことばの光』11月号の52頁には大変有益なことが記されてありましたので、抜粋いたします。
日本の組織の硬直性を描いた名著『失敗の本質―日本軍の組織論の研究』(1984年、ダイヤモンド社)の結論。成長期には異常な力を発揮するが、持久戦にはほとんど敗者復活できない。衰退的で、組織的欠陥が一挙に噴出する。日本軍の敗北の最大の原因は「日露戦争の勝利から生まれた高慢さ」。この「高慢さ」という言葉が、聖書と私たちの現実を繋ぐキーワードになります。
日本の過去35年間の経済停滞の原因は1990年バブル経済崩壊の前に生まれた“Japan asNumber One”とおだてられて喜ぶような高慢さ。この言葉は、日本が国土小さく種々の制約があるにも関わらず、効率的に問題を解決しているという評価。世界は日本から教訓を受けるべきとの主張があった。日本人は学習意欲が高く、新聞発行部数は多く、読書量は米国人の二倍。当時数学力はイスラエルに次ぐ世界第二位、他の分野でも高い水準にあった。通産省、大蔵省の経済政策は優秀で、日本の競争力の源泉と指摘された。振り返ると本当かと思われるような、空騒ぎでした。
エレミヤ書46-51章では諸国に対する神の裁きが描かれ、歴史はその通りに展開します。それは諸国の『高慢』に対する神の裁きである、と聖書は告発するのです。諸国の中には、打たれ、へりくだって回復を約束される民もあります。人の歩み、国の歩みは神に問われるものです。主は「へりくだる者に恵みをほどこす神」であることを忘れずに歩むものとならせていただきましょう。第一ペテロ5:5