2024..11.10みことばの光
先週は月曜日に宣教区役員研修会が行われました。役員研修会と言っても、教会役員だけが学ぶものではなく、信徒であれば誰でも知らなくてはならない教会のあり方についての貴重な学びの機会でした。
講師は山形の川崎廣先生。これまでにも色々な交わりがありましたので、話しの端々に新潟の兄姉との交わりについても触れておられました。年齢は80代後半でしたが、お元気で、理路整然とこれまでの伝道の働きを証しし、励ましの言葉をいただきました。
第一は伝道と教会形成のよって立つ御言葉。マタイ28:16-20、使徒1:8、第一テモテ2:4-7。主イエス様の大宣教命令、初代教会スタートの御言葉、使徒パウロの証。この三つを柱として教会の使命を捉えることの大切さを教えられました。パウロは、神の御心を「神は、すべての人が救われて真理を知るようになることを望んでおられます」と受け止めていました。すべての人が救われること、真理を知るようになることを、神が望んでおられるので、私たちは福音を宣べ伝えるのです。
第二に川崎先生は山形伝道の初期に大きく貢献したミーコ宣教師のビジョンを教えてくださいました。ミーコ先生の宣教計画は『イチゴ伝道』。イチゴのようにつるを広げていくこと。イチゴは一つの苗が実を結ぶ前につるを伸ばして広がっていきます。教会も一つの教会を整えることに集中するのでなく、最初から新しい拠点を求めることが教会にとって本質的に重要なこと、と教えてくれました。その理由は、伝道の初期には活動する原動力と霊的な励ましが「強く」ありますが、教会が成熟してくると霊的にも落ち着いてきて、次の働きを始める活力が弱くなってしまう傾向があるとのことでした。思い当たるふしがあります。主に出会った頃の喜び、主に従うと決心した時の情熱、素晴らしい救いを誰かに伝えたいと思った思いを、私たちは忘れていないでしょうか。
先生がモデルとして提示された恵泉教会の拡がりは見事なものでしたが、他方、先生が現在遣わされている鈴川教会は小さく、伝道救霊についても困難を覚えている正直な言葉が心に残りました。第二テモテ4章2節「みことばを宣べ伝えなさい。」