2024.7.28みことばの光
詩篇87篇はコラ人(レビ人の一族)によってシオン、つまりエルサレムのことが賛美されている詩篇です。7節だけの短めの詩篇ですが、その中には信仰のある全ての人がシオンに住む資格があるという非常に素晴らしいことが書かれています。
この詩篇では世界中に福音が広がっていくことが示唆されています。4節では、ラハブ(エジプト)、バビロン、ペリシテ、ツロ、クシュ(エチオピア)の5つの地名が挙げられています。その5つはイスラエル人にとって異邦人と呼ばれる者たちです。エジプトやバビロンは、イスラエルのことを奴隷、或いは捕囚として虐げ、迫害した国です。ペリシテも何度も、戦ってきた宿敵とも呼べる相手です。ですが神様は、「この者はこの都で生まれた」と言われています。この都はエルサレムのことです。イスラエル人にとっても、異邦人たちにとってもエルサレムは、救いの象徴なのです。神様は、イスラエル人のことを選び愛されています。ですが、イスラエルに敵対する異教徒たちのことも、顧みておられます。神様は、それら異邦人たちの名前を登録されているのです。この中には、もちろん私たちの名前も戸籍として登録されています。そして、神様は、「いと高き方ご自身がシオンを堅く建てられる」とあるように、都を最高のものとして確立してくださいます。当時はまだ、旧約聖書の時代です。大宣教命令が出されるのはまだまだ先のことです。しかし神様は、この時には既に計画の一部として存在していたのです。
7節では、1?6節への信仰告白がされています。「私の泉はみな あなたにあります。」とあります。6節までの喜びを歌い踊り、賛美しているのがこの詩篇87篇です。この信仰告白をする者が、これからもっと増し加えられていくようにと祈って参りましょう。