2025.10.12.みことばの光

 
 先週は福音主義神学校協議会(塩屋)、教団研修会(松原湖)を、本間羊一師、塚田献師、帰りは松永優師と共に1300キロ走破。無事守られました。お祈り感謝します。協議会の主題は「戦後80年、現在の世界と歴史における日本の福音主義神学校の立ち位置」。先日私たちも、私たちの教会にとって福音とは何か、を問いましたが、同じテーマを、各派神学校の教授たちと共に考えることになりました。
 共通の理解は、シンプルな福音をシンプルに信じること。しかし時代は複雑化し、問題は実に多様です。その多様な問題を、どのように受け止めるのか。先月、中公新書で出版された『福音派』(加藤喜之著)も話題に上りました。米国福音派の光と影について詳細に論じられているこの書物は、問題の理解と共に、私たち日本の福音派はどう応答するのか、課題を突きつけています。およそ30名程度の教授たちとの交わりは大変有益でした。
 続く研修会は200名を超える同盟教団の教職者が二つのキャンプ場に分かれてZoom を利用した研鑽の時。会場にゆとりがあり、涼しい気候の中、夜は温泉の湧く浴場で体を休めつつ、志を一つにする若き牧師、先輩たちとも語り合い、クリスチャンにとって必要なのは何よりも交わり、と実感しました。 心に残された御言葉は「天地は消え去ります。しかし、わたしのことばは決して消え去ることがありません(マタイ24:35,マルコ13:31,ルカ21:33)。」全てを創造した神の永遠のことばに向き合って今日を生きる私たちは、本当に幸いな者なのだと教えられたことでした。一週間の間に、日本の国も激しく変化しています。世界はそれに輪をかけて、悪しき業、善き業、弛みなく変動を続けています。私たち一人一人は小さな木の葉のように、激しい波間に揺られている頼りない存在かもしれませんが、揺るぎない神様は、決して切れることのないロープ(命綱)を私たちに与えてくださっています。御言葉をしっかり握り、新しい週を、その先まで導いて
いただきましょう。