2023.12.24みことばの光
22日金曜日、牧師は敬和学園高等学校の教職員研修会にてお話しとオルガン演奏を行なってきました。被災地救援の働きで知り合いであった石巻の川上直哉先生が小田中校長先生に紹介してくださったことがきっかけでした。
お話しはバッハのパストラーレ(作品番号BWV590)の解説と聖書のお話しでした。(お勧めの動画はYouTubeでMinkinaさんという方の動画です。他にもたくさんあります。)パストラーレは4つの小曲の組曲でそれぞれにクリスマス物語を彷彿とさせる曲想を持っていますので、じっくり聞いて味わうと、様々な情景が心に浮かんできます。第1曲は全体のタイトルとなったパストラーレ(田園風)形式の音楽です。ヘ長調なのでペダルの低音がファの音を鳴らし続ける持続音の上に、8分の12拍子、シチリアーノのリズムで穏やかな音楽が展開します。敬和に伺って最初にこの音を鳴らした時、大きなチャペルに豊かなオルガンの響きが満ち渡り"平和"を感じることができました。しかし、、、。
ルカ2:14「いと高き所で、栄光が神にあるように。地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように。」イエス様の誕生は地上に平和をもたらすため、神様は、神様を裏切った人類に対して、さばきではなく、赦しと和解のしるしである御子を与えてくださいました。しかし神の平和は現実どこにあるのでしょう。イエス様が弟子たちと共に歩んでおられた時、人々に正しい理解はありませんでした。ルカ19:38「天には平和があるように、栄光がいと高き所にあるように。」天には平和?イエス様は地上に平和をもたらすために来たのに、エルサレムの群衆は理解していなかったのです。弟子たちはイエス様が復活した後にもイスラエルという地上の王国が再興される日について見当違いの関心を抱いていました。(使徒1:6)
しかし聖霊が与えられ、聖書にも真の平和について正しい理解が記される日はやってきました。ローマ人への手紙5章1節です。「こうして、私たちは信仰によって義と認められたので、私たちの主イエス・キリストによって、神との平和を持っています。」使徒パウロは真の平和がキリストによる神との和解であるということをはっきりと理解し、人々に説き明かしました。この神との平和は、5章3節、苦難を喜ぶ信仰につながり、8章では神の愛を確信する力強い信仰に結びつきました。それは心の平和、魂の平和でしたが、キリストの平和は目に見えないけれども世界を動かすことになるパウロの宣教の働きの大きな原動力になったのです。