2023.2.26みことばの光
先週の祈祷会は、今年9/19-22に岐阜市で行われる第7回日本伝道会議の新潟地区大会がZoomによって行われ、教会では一階ホールにて15名程度の者が集い、視聴し参加しました。画面の向こう側には、60名近くの参加もあったようです。コロナ禍の経験で、逆に、新潟県下の広い地域の方々とのオンラインによる交わりが可能になったことは、災いの中で与えられた神様の恵みでした。
最初にバプテスト連合玉川キリスト教会、福井誠牧師が「日本伝道会議と宣教協力」と題してメッセージをしてくださいました。近年は多文化共生教会化が進んでいるとの指摘があり、アンケートの結果も報告されました。私たちの住んでいる地域の外国人居住率と教会の外国人出席率の差があるかどうかという調査がなされたのですが、日本中の多くの教会が程度の差はあれ、このような課題に直面していることを考えさせられました。私たちの教会においては、特に教会学校を通して、外国籍と関係のある父兄のもとから送られて来ている子弟がおりますが、十分な配慮をもってこれらの方々に関わって来たのか、またこれから関わって行くのか、考えさせられることでした。
パネルディスカッションでは中村敏師が日本キリスト教史を専門とする立場から語ってくださいました。原子力科学者会報が、終末までの残り時間を2022年には100秒として来たものが、23年1月24日に90秒に改めたという話しは、ロシア・ウクライナ戦争で原子力発電所が攻撃対象となったり、核兵器の使用も辞さないことを匂わせる発言がなされる現状が考慮された結果でしょう。先の札幌伝道会議で「危機の時代の宣教協力」が話題となりましたが、それは今日いっそう重要な課題となっていることを教えられました。日本のキリスト教会は戦前、終末感漂う世相の中で、終末預言の理解についての行き過ぎた解釈が、教会に分裂をもたらすという過ちがありました。聖書は終末について確かにメッセージを語っていますが、これを正しく落ち着いて理解することが、改めて大切と教えられました。コロナ禍を経て、これからはいっそう心の時代、宗教の重要となってくる時代であるとの指摘もなされました。必要とされる時に、根拠ある平安と希望を語りうる教会とならなければならないことを教えられました。
ペテロの手紙第一3章15節「むしろ、心の中でキリストを主とし、聖なる方としなさい。あなたがたのうちにある希望について説明を求める人には、だれにでも、いつでも弁明できる用意をしていなさい。」この御言葉が思い出されました。