2023.9.24みことばの光


 先週は第7回日本伝道会議が開催され牧師は新潟を離れていましたが、聖書通読の箇所は黙示録。朝、御言葉に聞く度に、皆さんも同じ聖書の言葉に教えられていると思うと、御言葉の恵みは一層心に迫るものでした。
 月刊誌マナの9月号4頁には、黙示録の執筆年代として、紀元90年代が妥当との解説がなされています。ローマ皇帝ドミティアヌスの迫害の時代に、クリスチャンへの励ましがこの書物に記されました。悪い時代の厳しさと、しかし忍耐する信仰者に与えられる輝くばかりの栄光の両方が描かれています。今の時代も、楽観視できる時代ではありませんが、聖書の言葉は現実を乗り超える希望を与えてくれます。御言葉の与える希望によって、心の中に光を持ち続ける者となりましょう。
 黙示録17章は大淫婦に対するさばきが描かれています。その正体は何物か?章の最後18節で明らかにされます。「あの女は、地の王たちを支配する大きな都のことです。」いつの時代にも世界の行末を左右するように見える諸国の指導者たちがいますが、彼らは、大きな町の経済や政治、軍事力といった人間的力に左右されているのです。そして、正しい神の御心を行うことよりも、この世で欲望を満たすことに心奪われ、悪が平然と行われるようになる。悪い時代には多くの人々がこの世の欲望と繁栄に心奪われて神を悲しませることになります。またイエス・キリストに敵対し、その弟子、信徒たちを迫害するのです。しかしこの対決は、イエスの勝利で終わると御言葉は約束するのです。14節「彼らは子羊に戦いを挑みますが、子羊は彼らに打ち勝ちます。子羊は主の主、王の王だからです。子羊とともにいる者たちは、召されて選ばれた忠実な者たちです。」
 主イエスは「主の主、王の王」このことを忘れないようにしましょう。主は、すでに死に勝ち、今、天におられ、再び地に来る日を待っておられます。やがて悪は必ず滅び、主イエスは地上にまことの平和を打ち立ててくださいます。私たちに求められることは、主イエスに対して「忠実な者」であることです。主イエスの語られた教えを守り行う者となりましょう。
 18章には都の名がバビロンであるとも記されています。その悪行は、ぜいたく。商売によって様々な品々を手に入れることができましたが、13節、「人のいのち」すら商品としてしまう罪深さがありました。人のいのちは決して売り買いしてよいものではありません。その価値をお金で数え、優劣を決めるようになるなら、時代は確実に堕落しているのです。しかし、神様はそのような時代に救いを与えることのできるお方なのです。