2022.10.9みことばの光


「ある女の人が、非常に高価な香油の入った小さな壺を持って、みもとにやって来た。そして、食卓に着いておられたイエスの頭に注いだ。」マタイ26章7節

 先週の4,5日(火,水)は教団の秋の研修会でした。研修の後、追悼式が行われ、昨年から一年の間に召天された教職の思い出が偲ばれました。8月3日に73才で召された青木比郎先生は特にお世話になった先生でした。
 私は教職への献身を決める前、大学3年の時に初めて松原湖の春のスッタフトレーニングキャンプに参加しました。先に東京キリスト教短大に進んでいた岩田亮子姉(岩田満里子姉の息女、現秋田湯沢教会牧師夫人)が松浜教会にいたこともあり、誘いの声をかけてくださり、他の青年たちと共に参加したことでした。
 キャンプの集会では土井康司兄がテーマソングを作曲、奏楽の奉仕をしていました。現在、教会福音讃美歌の譜面製作を一手に引き受けるなど、キリスト教界の音楽分野で広く活躍しておられる方です。当時は芸大在学中でしたでしょうか。素敵な奏楽だなあと憧れて見ていたら、青木先生が「羊和くんにもやらせてみたら」と提案してくださり、松原湖で初めて"Walking withJesus?"を弾きました。その時の青木先生のメッセージが、上記のナルドの香油の話しでした。ナルドの香油の入った石膏の壺は、割って、香油を注いだとのこと。私たちも砕かれて初めて、奉仕者としてふさわしく主に奉仕をささげることができるということでした。大切な奉仕の心を教えていただきました。今も、あらゆる奉仕を「私はできる」という思いではなく、主の前に砕かれた心でささげるものでありたいと思います。