2022.8.14みことばの光
先週は9日にウクライナ難民支援の現地活動報告会が行われ、11日に教団平和祈祷会で中国のキリスト教についての講演が行われました。ウクライナでは今年2月24日のロシア軍事侵攻による戦争が続いており、香港は2020年香港国家安全維持法が施行され、それ以来、民主主義の危機的状況が継続しています。このような状況下で、現状に詳しい諸先生方からの報告、情報提供が行われましたことを心から感謝しています。
ウクライナの状況について、私たちがニュースによって知らされていることは、戦争が膠着化していること、被害が続いていることばかりですが、支援の働きは少しづつ現状に対する対応を変えながらも、着実に進展していることを聞くことができました。私たちの支援が、確実に現地の人々に届き、実を結び、この働きを仲介する人々、支援を受ける人々の喜びとなり励ましとなっていることを知ることができたことは感謝でした。現地では聖書の言葉通りの福音を聞いたことのない人々が大勢おり、その正しい説き明かしを聞く時に、困難な状況の中で、霊の救いにあずかる人が起こされています。物的支援と霊的支援の双方が重要です。
戦争は悲惨をもたらしています。しかしこの危機が、キリストのからだなる教会の一致を可視化させ具現化させている恵みに、私たちは感謝し、喜ぶべきと教えられました。戦争や危機がなければ私たちの関心は世界に向けられることなく、自分のこと、また自分の周辺のわずかなことばかりに向けられていたことでしょう。しかし今困難の中にある人々のことを覚えて祈り、可能な支援の手を差し伸べています。その絆は信頼できる働き人の手を介して、物的にも霊的にも困難な中にある人々への励ましとなっています。祈り続けることをやめてはならないのです。インターネットは、確かなつながりを、目で確認できる機会となりました。
中国は現在共産党員が9千万人ほど。キリスト教徒はプロテスタント・カトリックを合わせて1億人を超えているのではないかと言われています。社会の荒廃の中で、人々は霊の飢え渇きを覚え、真理を求めているのです。締め付けの厳しさは共産支配の焦りによるものでもあります。公認教会、家庭教会、地下教会と様々な教会がありますが、困難の中で真の福音が宣べ伝えられ、信じられ、人々の希望となっていることもまた事実なのです。