2022.10.2みことばの光


 私たちは罪ある者で不義をなし、悪を行って逆らい、あなたの命令と定めから外れました。(ダニエル書9章5節)

 今日は10月第一主日、教団創立記念日です。日本同盟キリスト教団は昨年130周年を祝いましたが、記念宣言を振り返りながら、今後の祝福を求めたいと思います。

 教団の歩みは1891年11月22日、北米スカンヂナビアン・アライアンス・ミッションの15名の宣教師の横浜上陸に始まります。明治、大正時代のプロテスタント宣教は各派それぞれに宣教の情熱に燃え、伝道を推進しましたが、昭和に入り、戦時下、挙国一致体制のもと1939年公布の宗教団体法により、諸教団が日本基督教団に統合され、同盟教団は、同盟基督協会から日本聖化基督教団を経て、日本基督教団第8部の構成員となりました。国家の厳しい統制と管理のもとに置かれることになり、この時期に多くの日本のプロテスタント教会が戦争協力と偶像礼拝の罪を犯しました。日本基督教会の大会議長、日本基督教団の統理を務めた富田満牧師が、朝鮮の朱基徹(チュ・ギチョル)牧師に神社参拝を勧めたこと、伊勢神宮参拝を行ったことなどは、その象徴的な事件でした。教団の記念宣言では「私たちは『過去の戦争協力と偶像礼拝の罪を悔い改め、世の終わりまでキリストへの信仰を堅持する』者として、神の御前に自らの罪責を悔い改めます。」とあります。この記念宣言は、今日も、心して告白しなければならない宣言です。《わたしたちのこれから》には、次の文があります。「私たちは暴力と抑圧にさいなまれている地に正義と平和が打ち立てられるようにとりなし祈ります。」私たちの信仰の行動の基準とすべき宣言です。私たちをここまで守り導き成長させてくださった神様に感謝し、今後の導きと祝福を求めつつ、神の御心を地になすものとならせていただきましょう。