20.10.11みことばの光
先週の祈祷会は”イザヤ書を味わう”。ドマ、アラビア、ツロに対する宣告を学びました。
ドマはエドムのこと。エドムはヤコブの兄エサウの子孫で、死海の南からアカバ湾までの地域に住みました。イザヤの時代には紀元前712年にアッシリアのサルゴンにより、紀元前701年にセナケリブによって屈服させられます。21:11-12の預言は初めのアッシリアからの攻撃の前後と考えられます。「朝は来る」との預言は希望があることを教えています。しかし「夜も来る」。未来を幸いなものとするのは、預言者の言葉に耳を傾けるか否かという彼ら自身の選択にかかっていました。
アラビアについての宣告においては、戦争避難民に水、食糧を与えることが命じられています。聖書は戦争と滅びが罪とさばきの結果与えられることを告げるだけでなく、戦乱の世で困難の中にある人々を助けるように教えているのです。今日の難民救援の活動を考えさせられます。
ツロは海岸貿易都市国家。経済力により世界を支配しようとしました。ダビデ、ソロモンの時代にはツロの王ヒラムからレバノン杉、木工石工職人、が送られ、イスラエルと良い関係にありましたが、アハブの妻イゼベルはツロから偶像礼拝をもたらした悪王妃でした。要塞堅固なツロはアッシリアに抵抗しますが、紀元前701年に攻め取られます。海洋貿易により商業において反映したツロも滅亡することになったのですが、聖書はこれが偶然によるものでなく、アッシリア軍の強大さによるものでもなく、神のさばきのご計画によると教えています。ツロの富と高慢に対する警告は他の預言者も繰り返し語ったことでした。
126ページにはハリネズミ、フクロウ、カラスのイラストが描かれています。イザヤ書34章による廃墟となったエドムに住み着く動物たちです。そこは「ふくろうと針ねずみ、みみずくと烏の住処となる」とのことでした。新潟県立図書館にも10年来、ミミズクが住みついています。