20.02.16みことばの光


  ネヘミヤはアルタクセルクセス王の許可と支援を得てペルシアを発つことができたが、早速、ホロン人サンバラテとアンモン人トビヤらが城壁再建の妨害者として登場する。(1:10) ネヘミヤはエルサレムに着いて三日の後、夜出かけて城壁の様子を調査する。これに基づいて城壁再建を呼びかけると、民の代表者たちもこれに応じた。妨害者たちはこれをペルシア王に対する反逆と中傷するが、ネヘミヤは「天の神ご自身が成功させてくださる(1:20)」と返答して妨害者の言葉をしりぞけた。
 さらに4章でも妨害者が城壁再建の事業を嘲る。(4:3) これに対してネヘミヤは神に祈り、軽蔑されている現状をそのまま訴え、彼らの侮辱を彼ら自身の頭上に返してくださいと願った。(4:4,5) 祈りつつ思いを神様に知っていただいて行動した彼らは、働く意欲を保ちつつ前進したことを教えられる。
 なお続く妨害にユダの人々の弱音もうかがえる。(4:10) 妨害者は殺意すら覚えていた。(4:11)ネヘミヤたちも武装して防備に備える。(4:13) これによって神が敵の企みを打ち壊してくださった。(4:15) 敵の攻撃に備える人々の心には「神が私たちのために戦ってくださるのだ(4:20)」という昔からのイスラエルの信仰があった。
 さらに5章では帰還民の経済格差問題への取り組みが記される。6章ではネヘミヤの命も狙われるが、ネヘミヤたちは祈りつつ城壁再建を完成させる。(6:15)
 私たちの信仰の歩みにも障害は生じてくるが、祈りつつ現状を神様に知っていただき、励ましをいただきながら、目標を達成するものとならせていただきたい。