20.01.26みことばの光


 私たちは捕囚期の信仰者の歩みを学んでいます。前回までがダニエル書。今日のエステル記はダニエルの次の世紀のペルシャの歴史です。ダニエルの晩年、クロス王のエルサレム帰還命令によって故郷に帰った民もいましたが、異国に滞在し続けたユダヤ人もいたのでした。
 ペルシャはクセルクセス王の時代、王は繁栄を極め大宴会を催しますが、その終わり、王妃ワシュティを見せ物にしようとし、彼女の抵抗にされ、王妃は処分されます。神の御心のうちにユダヤの血を引くエステルの登場が用意されたのでした。
 他方ユダヤ人の敵ハマンは王宮で昇進します。彼にひれ伏そうとしないモルデカイに憤りを覚え、すべてのユダヤ人を根絶やしにしようと王の命令をとりつけたのでした。
 モルデカイは王妃エステルに王のあわれみを乞うように要求します。エステルは「死刑に処せられる危険がある」と返答しますが、モルデカイは「自分だけ助かると考えてはいけない」とエステルに迫ります。
 エステルはすべてのユダヤ人に、三日三晩の断食の祈りの応援を求めたのでした。そして法令に背いても王の前へ出る決意を述べたのでした。
 ペルシャにおけるユダヤ人迫害に際して、神はモルデカイ、エステルという人物を備えて、救いの時を用意したのでした。また彼らは敵対者に屈することなく、神を信じて自分の役割を果たすものとなったのです。祈りつつ信仰の道を守る時、神様が危険から守ってくださることを信じて、信仰の決断をするものとならせていただきましょう。