20.7.26みことばの光


祈祷会2020年7月23日(木) 『イザヤ書を味わう』p.88より

・インマヌエル?神は私たちと共におられる? (イザヤ書7:14)
 「インマヌエル 」は「インマーヌー」と「エル」(神)の合成語。「インマーヌー」は「イム」(共に)と「ヌー」(私たち)の結合した語。「神は私たちと共におられる」の意。聖書は危機的な状況で神の共におられることを経験した信仰者の証しで満ちている。アブラハムからギデオン、ダビデまで。イザヤ書7章14節では、アラム=北イスラエル連合軍の脅威のもと、イザヤがアハズとの面会を命ぜられるが、そのときに、神の与えられる男の子によって「インマヌエル 」(すなわち、「神が私たちと共におられる」)の現実が成就するとの言葉が与えられた。

・マヘル・シャラル・ハシュ・バズ?分捕り物はすばやく持ち去られる?(イザヤ書8章)
 イザヤ書8章は7章からまもなく起こった出来事。まず主はイザヤにマヘル・シャラル・ハシュ・バズという文字を書かせる。1節「普通の文字で」とは誰もが読んで理解できるように、という意味。そして主の啓示は3節、次男の誕生と名付けによって、より強く人々に印象付けられる。4節の言葉は、7章のインマヌエルの誕生と似通った語法がある。いずれも子供の誕生と共に神の預言された事柄が現実となることを告げている。(「インマヌエル」が現実化するのはずっと後のことであるが。)8章6節には7章と別の事情が読み取れる。ユダの国民は、アッシリヤに援助を求めた王とは異なり、アラム=北イスラエル連合と手を組むことを望んでおり、イザヤはこの流れに巻き込まれそうになった。しかし11節、主が民の道に歩まぬようイザヤを戒めた。信仰者が頼るべきは13節「万軍の主」なのである。