20.02.09みことばの光
私たちはペルシア帝国時代のイスラエルの歴史を学んでいますが、今日はネヘミヤ記1章です。これはアルタクセルクセス王の第20年、紀元前445年の話し。エステル記のクセルクセス王の次の王様です。ペルシアの初代キュロス王のエルサレム帰還命令は538年のこと。そして神殿再建は515年に完成していましたから、帰還より90年を経て、エルサレムの民の生活も安定したものとなっているとネヘミヤは想像していたでことしょう。ところが兄弟たちがもたらした情報は全く異なるものでした。「生き残った者たちは大きな困難と恥辱の中にある。城壁は崩され、門は火で焼き払われたまま」である。
これを聞いてネヘミヤは神の前に真摯に祈る者となりました。その祈りは、5節、神についての理解、6、7節、罪の告白、8、9節、御言葉の約束の確認、11節、願い、からなるものでした。
2章、はニサンの月のこと。1章から5ヶ月ほど、ネヘミヤは祈り続けて王に悩みを打ち明ける時を得ました。献酌官の仕事は、王の前で不審がられてはならない職務であるのに、沈んだ顔の理由を聞いていただけたということは、祈りによる奇蹟というほかありません。ネヘミヤは王の書簡を携えて、城壁再建のための資材提供依頼もいただき、エルサレム帰還を許されたのでした。このようにして神殿礼拝と律法の遵守によるユダヤ教が存続することになり、救い主イエス・キリストの登場を用意することにつながっていったのです。