20.01.19みことばの光


2019年1月19日

ダニエル書は5章でバビロンの最後の王ベルシャツァルが殺され、6章からメディヤ人ダレイオスが王となる。バビロンからペルシャへの移行の時代だったが、神の人ダニエルは新しい王朝でも三人の大臣に選ばれ、中でも際立って秀でた人物となる。
 彼に妬みを覚えた人々はダニエルを訴えるため王に法令の制定させる。それは7節、王以外に祈願する者を獅子の穴に投げ込むという法令だった。ダニエルが天の神に祈る信仰者であったことを標的にした法令だった。
 しかしダニエルは10節、変わることなく祈りを続ける。敵対者はこれを王に訴え、王は仕方なく法令に従いダニエルを獅子の穴に投げ込む。
 翌朝王が呼びかけるとダニエルは返答し、獅子から守られたことを告げる。またも神は信じる者を奇蹟的にお守りくださった。敵対者は妻子らと共に獅子の穴に投げ込まれ、獅子にかみ砕かれてしまう。他方ダレイオスはダニエルの神こそ生ける神と認め、ほめたたえることとなる。
 古代オリエントの帝国が生まれては消える時代に、変わらない信仰を守り続けたダニエルは、晩年まで王宮で大きな務めを果たし、ペルシアの国も繁栄の時代を迎える。
 移り変わる時代の中で、天の神を仰ぎ見、祈りつつ生きる生活は、脅かしを受けることがあるが神は信じる者を守られる。どのような時代も信じる者を助けることのできる真の神を仰ぎ見て、祈りつつ歩むものとさせていただきたい。