20.03.08みことばの光


  過越の祭りの近い頃、主イエス様とその一行はベタニアのマルタとマリア、ラザロの家に滞在しながらエルサレムの神殿に毎日出向かれた。今回、イエス様は、エルサレム入城を行われるために、子ろばを調達することを二人の弟子に命じられた。弟子たちにはイエス様のお言葉の通りに行動することが求められ、子ろばの持ち主の許可を得る必要があったが、イエス様の言われたとおりに話すと、子ろばを連れてくることができた。事前に交渉があったのか、子ろばの持ち主がイエス様のことを知っていたのか、それは記されていない。弟子たちは色々なことを案じたかもしれない。しかし、イエス様のことばの通りに実行する時、私たちは小さな奉仕を成し遂げるものとなる、この原則を学ぶことができる。
 子ろばの背に乗ってエルサレムに入城されるイエス様を、多くの人たちが、上着や葉の付いた枝を道に敷いて歓迎した。「ホサナ、祝福あれ、主の御名によって来られる方に。」という賛美は、彼らがイエス様のことを聖書に予言された王である救い主として歓迎し、ほめたたえたことを意味する。そしてイエス様は馬や戦車でなく子ろばに乗って行進することで、平和とへりくだりの王であることを示された。
 熱狂的にイエス様を歓迎した群衆の中には、数日後「十字架につけろ」と叫ぶ者たちもいたと思われる。人の心は状況によって移り変わるものだが、私たちはイエス様こそ私たちの罪を贖い救いを成し遂げてくださる真の王であることを知って、イエス様を心にお迎えし、ほめたたえるものとさせていただきたい。