20.9.20みことばの光
先週の祈祷会は、18章クシュ(エチオピア)、13,14章バビロン、アッシリア、ペリシテに対する宣告を学びました。イザヤ書13-23章は当時の世界の国々について預言しています。
聖書の時代のエチオピアはエジプト以南の地域、今日のエチオピアと少し異なり、スーダンのあたりを指します。ここに関するメッセージはさばきではなく、終わりの日には遠い所からもシオンの山へ、万軍の主のために贈り物が運ばれるという予告でした。
イザヤの後の時代にユダ王国にとって脅威となるバビロンについての宣告が13章14章に登場するということは驚きですが、バビロンはメソポタミアの地域にあって古くから存在する勢力だったので、アッシリアを滅ぼした後バビロンもまた滅ぼされるということが予告されることはありえないことではないと言えるでしょう。
しかし最も間近の脅威であったアッシリアについては、14:24万軍の主は誓って言われた、という言葉にあるように、主の計画が必ず成就するということが強調され、アッシリアは主の地で打ち破られ、主の山で踏みつけられることが、はっきりと語られたのでした。このことはイザヤ書36章37章で実現することになります。後で、ヒゼキヤ王が国家危急に際して祈りつつ主の助けに信頼することができたのは、イザヤを通して与えられていた神の言葉に依り頼む信仰に基づくことであったと言えるでしょう。
ペリシテについては、アハズが死んだ年に預言の宣告がなされます。ペリシテを攻めるアッシリアに援助を求めていた王が死んだことはペリシテにとって朗報だったからです。しかし後を継いだヒゼキヤが決してペリシテに屈するものではないことを、神はイザヤを通して語ったのでした。14:29の杖とはアハズ王のこと。蛇の根から出るまむし、飛び回る燃える蛇とはヒゼキヤ王のことです。