2021.10.17みことばの光


 先週祈祷会は『聖書に聴く』、ヨハネの黙示録19章を学びました。悪魔と悪魔を礼拝する獣は13:7、聖徒たちに戦いを挑んで打ち勝つことが許されますが、それは一時のことです。14:8、御使いが悪徳の都大バビロンの倒壊を告げます。神のさばきの時は必ず来ます。14:12、信仰と忍耐が必要だと繰り返されます。15~18章は正しいさばきの出現、悔い改めない悪者たち、子羊の勝利、投げ捨てられるバビロンが描かれます。聖徒たちが試練を信仰と忍耐によって乗り越え、悪者たちが永遠のさばきを受けたので、19章で「ハレルヤ」と賛美の声が響きます。ハレルヤという言葉が新約聖書中登場するのはここだけです。それは神様のみわざの最終的な完成にふさわしい賛美の言葉なのです。19章1節は天からの賛美です。「救いと栄光と力は私たちの神のもの。」これはバビロンが偽物の富で人々をだまそうとしたからです。本当の救い、栄光、力を持っておられ、与えることができるのは、真の神お一人なのです。

 3節、バビロンが焼かれる煙は永遠に立ち上り続けます。これはこれまで繰り返された報復ではなく最終的なさばきです。悪魔と悪魔を礼拝した者たちは永遠のさばきを受けます。他方5節、神を恐れる者は「小さい者も大きい者も」賛美に招かれます。終末の礼拝に人の大小の差別はありません。7節、子羊と花嫁なる教会の婚礼の時が来ます。花嫁は輝くきよい亜麻布をまとっています。それは「聖徒たちの正しい行い」。信仰者は信じて義と認められますが、この時には聖化が完成し、キリストの花嫁としてふさわしいものに整えられます。あまりにもまばゆい光景にヨハネは御使いを礼拝しそうになりますが、礼拝すべきは神のみです。

 11節からは時間が退行しもう一度キリストによるさばきが記されます。黙示録の読者が、繰り返し、最後の戦いと最終的な栄光の輝きを見せられ、試練の中で励ましを受けたことがわかります。今地上を歩む私たちにも繰り返し警告と励ましが必要なのです。白い馬に乗っておられる方は「神のことば」という名で呼ばれ、口から鋭い剣が出ています。御言葉の剣です。私たちに与えられているイエス・キリストの御言葉には悪に打ち勝つ真の力が秘められているのです。