2021.5.23みことばの光
このところイスラエル、パレスチナ問題が深刻化していましたが、先週一気に対立が激化し、軍事衝突の様相を深め、パレスチナ側には百数十人、イスラエル側にも10名前後の死者がでました。聖書で親しんでいるイスラエルの情勢を、クリスチャンはどのように受けとめれば良いのでしょうか。私は、アブラハム、イサク、ヤコブの神、そしてイエス・キリストの父なる神を信じる者として、以下のように考えます。
1.圧倒的な武力でパレスチナを攻撃し、民間人にも多くの犠牲者を出すイスラエルの攻撃は、過剰防衛であり平和を壊す行為です。私は、イスラエルのパレスチナ攻撃を非難さるべきと考えます。2.ハマスのイスラエルへの攻撃は、これまでもイスラエルの強い反撃を招き、パレスチナの人たちに多くの犠牲者を出してきました。ハマスは、パレスチナの人たちのためにも、イスラエルに力で立ち向かう姿勢を捨てるべきです。私は、パレスチナの人たちに危険を及ぼすハマスのイスラエル攻撃も非難さるべきと考えます。3.日本の防衛副大臣が、パレスチナ問題の成り立ちを無視して、イスラエルを無条件に支持するかのようなツイートをし、日本政府はそれを黙認しました。その後でイスラエルの激しい攻撃が起こっています。私たちはもっと積極的に双方に事態の沈静化を呼び掛けるべきです。私は、防衛副大臣の発言と、それに対し適切な対応をしない日本政府を非難さるべきと考えます。4.日本の「外務報道官談話」は、パレスチナ問題の根本には立ち入っていませんが、今回の衝突の経緯は公平に見ていますので、私も概ねこれを支持できると考えます。私たちは、長く虐げられ、危険の中にあるパレスチナ人たちと共にあるべきではないでしょうか。そしてパレスチナとイスラエルの双方に真の平和がもたらされますように祈ります。
「平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるからです。」マタイ5:9
「そのとき、イエスは彼に言われた。『剣をもとに収めなさい。剣を取る者はみな剣で滅びます。』」マタイ26:52